◆多剤併用(ポリファーマシー)など潜在的に不適切な処方を是正する動きが広がっているが、処方の適正化を進める上で様々なハードルが存在する。その一つが「医師は、他の医師が処方した薬は切りづらい」というもの
◆そもそも、その薬がどんな目的で処方されたのかが分からないことには手を加えにくい。患者が診療所の紹介で病院に入院したり、病院から高齢者施設に移ったりする中、情報の受け渡しが不十分だ
◆病院薬剤師と薬局薬剤師が連携を強化する“薬薬連携”は重要だが、医師間の連携強化も欠かせない。とはいえ、必要な情報を患者ごとにまとめて提供する作業を全て、多忙な医師に負わせるのは現実的には難しそうだ
◆国は2018年度以降、医療連携ネットワークを全国規模にすべく準備を進めている。電子カルテに記載された情報などが共有化される見通しだ。こうした医療情報と併せて、病名や処方意図、プロブレムリストなどの要点だけを容易に共有、閲覧できる仕組みが構築されれば、医療の質向上に役立つはずだ。
「医師は、他の医師が処方した薬は切りづらい」
2017年03月15日 (水)
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