癌抑制遺伝子「RB」の活動が様々な癌種で止まっていることに着目し、RBを再活性化させる化合物を絞り込む「RB再活性化スクリーニング」を発見した京都府立医科大学大学院医学研究科の酒井敏行教授は、4月20日に都内で開催された国際医薬品原料・中間体展(CPHIjapan)に講演し、RBを活性化する癌予防法の開発の方向性に言及。「究極の癌予防ジュースを創製し、再来年の臨床試験開始を目指している」と意欲を示した。
酒井氏は、RB再活性化スクリーニング法で、スイスのノバルティスがグローバルで販売しているMEK阻害剤「トラメチニブ」を発見した実績を持つ。現在、RBの活性化による癌予防法の開発を行っている。
酒井氏は、「動物実験や疫学データなどで癌予防効果が示唆されている食品由来の多くの物質で、RBを活性化して癌予防効果を示していることを見つけた」と明かした。
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