国内航空会社大手のANAは、国際航空運送協会(IATA)が策定した医薬品の航空輸送に特化した国際品質認証「CEIVファーマ認証」を取得した。航空会社として国内初、世界で14社目の認証取得であり、成田空港を離着陸する航空輸送サービスが対象となる。今回の認証を通じて、医薬品輸送の高い品質管理体制が認められた形となり、厚生労働省が現在検討している偽造医薬品の流通防止の施策にも対応していく方針だ。
CEIVファーマ認証は、欧州連合や世界保健機関が定める医薬品の流通過程における適正品質管理基準「GDPガイドライン」について、特に航空輸送に関わる品質保証を満たしているかを第三者的に保証するもの。空港の上屋に入った貨物が飛行機の離着陸を経て、届け先の空港の上屋で顧客に引き渡すまでの輸送において、約250の監査項目からなる温度管理やハンドリングなどの品質保証を認証している。
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