
澤井健造取締役専務執行役員
昨年5月に米国ジェネリックメーカーのアップシャー・スミス・ラボラトリーズ(以下USL)を買収し、米国市場本格展開の橋頭堡を築いた沢井製薬。米国での事業を担当する取締役専務執行役員の澤井健造氏は、本紙の取材に対し「これまでは、日本のジェネリック市場一本に集中してきた。しかし、今後の薬価引き下げなどのリスクを回避し、さらなる成長を実現するには、特許係争力、製剤技術力、製品開発力など当社の価値を反映した価格による競争が可能な米国市場への進出が必要と考えた」と米国市場参入について説明。今後、同市場での製品買収も含めてパイプラインを増やしていく考えを示した。
USLの買収については「米国で100年近くの歴史があり、対FDAノウハウのほか、流通やチェーンドラッグとのリレーションを有している。パラグラフIVによる承認申請取得後に独占販売権がとれた場合、それらを最大限に伸ばすためには、米国にわれわれのインフラを持つ必要があると考えた」とし、買収により米国市場で、より地に足をつけた戦略を進めていく考えを示した。
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