中外製薬は、患者一人ひとりに対応した究極の個別医療に向けたサービス基盤を強化する。スイス・ロシュの米遺伝子解析子会社「ファンデーション・メディスン」(FMI)が開発した、324の癌関連遺伝子を一括で検出できる次世代シークエンサー「網羅的遺伝子解析プロファイリング」の保険償還を取得し、遺伝子情報を用いた新たなサービス提供を目指すと共に、より精緻なバイオマーカーを同定し、遺伝子情報に基づき高い奏効率が期待できる医薬品開発を推進していく。小坂達朗社長COOは、1日に開催した決算会見で、次世代シークエンサーの早期申請に意欲を示し、「オンコロジー領域のトップ企業として、FMI事業を通じて個別化医療(PHC)に貢献していく」と語った。
中外は、ロシュが推進する個別化医療の推進に向け、戦略立案・実行機能を担う組織として、プロジェクト・ライフサイクルマネジメントユニットにPHC推進部を4月1日付で新設する。当面の目標がFMIの国内事業化だ。
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