武田薬品は、主にOTC医薬品などを手がけるブラジル子会社「マルチラブ」について、現地企業のノバメットに譲渡すると発表した。事業の選択と集中を図るのが狙い。譲渡額は非公開で、6月に手続きが完了する予定。
マルチラブは、武田が2012年に5億ブラジルレアル(BRL)(約196億円)で買収したブラジルの中堅製薬企業。ブランドジェネリック医薬品(GE薬)やOTC医薬品などを販売しており、当時の売上高は1億4000万BRL(約54億円)。09年以降は年20%以上の伸長を示しているとして、同社の買収を通じてブラジルの地盤強化を図っていた。
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