日本医師会の横倉義武会長は1日の記者会見で、医療・介護制度改革について、財務省が医療保険の給付率を自動的に調整する仕組みを導入すべきとの考えを示していることに対し、「患者のみに負担を押しつけようという提案はあまりにも無責任」と批判した。かかりつけ以外の薬局・薬剤師を利用した患者に対して定額負担を求めること、地域別診療報酬の活用などにも反対の姿勢を示している。
医療・介護制度改革をめぐっては、財務省が先月25日の財政制度等審議会財政制度分科会で、薬価制度の抜本改革、薬剤自己負担の引き上げなど、政府の改革工程表に記載された23項目を確実に実施することが重要とした上で、75歳以上の後期高齢者の医療費の自己負担割合を2割に引き上げるなど、具体的な改革の方向性を示している。
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