大木ヘルスケアホールディングスは17日、都内で創業360年記念式典を催した。松井秀夫会長兼社長は、1658年「大木五臓圓本舗」創業からの変遷を説明すると共に、経営方針の大転換に率先協力した社員、得意先、メーカーの支援に感謝の辞を述べた。同社はこれまで、「医薬品スタンディングの美と健康と快適な生活にウイングを持つ需要創造型の中間流通業」を目指してきたが、今般、社長と組織の変更を行うことを報告した。新社長に就任予定の松井秀正副社長は、「本当に厳しい環境の中で社長に就任することは不安もあるが、ここに参列している皆様と日本のために一緒に働けると改めて決意した。未体験の市場環境が到来するが、卸の自分たちがいろいろと提案していけば、社会を変える力があると信じている。かなり厳しい道程だが、皆さんと手を取り合って日本の医療、ヘルスケアを支えていくので協力をお願いする」と抱負を述べた。
松井社長は、大木の360年を振り返り、創業した万治元年の前年に明暦の大火が発生しており、健康状態を改善すべく滋養強壮剤「大木五臓圓」の製造・販売したことが出発点だとする。江戸時代には、浮世絵、文献、落語「両国八景」などに登場するほど大木五臓圓本舗が繁盛していたことを紹介し、式典でも落語家による大木五臓圓が出てくる件が披露された。
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