経済産業省商務・サービスグループヘルスケア産業課医療・福祉機器産業室長の宮原光穂氏は12日、都内で講演し、医療機器産業の競争力強化に向け、「グローバルに戦える日本企業を創出していく必要がある」と述べ、売上高や市場シェアで世界に上位に位置する日系医療機器メーカーの登場に期待した。
世界の医療機器市場は、国際化の進展や新興国の国際需要の拡大を受け、2019年には4678億ドルに拡大する見込みだ。日本の輸出額と輸入額は、それぞれ対前年比で8%増と4%増となり、増加傾向にある。診断機器分野では、日系企業の市場シェアが軟性内視鏡で98%、超音波画像診断装置が24%、MRIが31.9%と一定の国際競争力を確保する一方、市場が拡大する治療機器では、放射線治療装置が2.6%、血管ステントが1.2%、人工関節は0%と国際競争力の弱さが目立っている。
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