MSDは、オキサゾリジノン系合成抗菌剤「シベクトロ錠200mg、同点滴静注200mg」(一般名:テジゾリドリン酸エステル)を新発売した。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症治療の新たな選択肢として提供する。
シベクトロは、MRSAを適応菌種とし、深在性皮膚感染症、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、びらん・潰瘍の二次感染を適応とする1日1回投与の新規オキサゾリジノン系抗MRSA薬。
高い抗菌活性と良好な組織移行を示し、MRSA感染、その疑いがある皮膚・軟部組織感染症患者を対象とした第III相試験では、治癒判定時の臨床的治癒率86.2%、微生物消失率93.1%となっている。点滴静注射で投与を開始した後、経口投与に変更可能であると判断した場合には、同じ用量の錠剤への切り替えが可能となっている。