第一三共は、抗HER2抗体薬物複合体(ADC)「DS-8201」について、独メルク、米ファイザーと、抗PD-L1抗体「アベルマブ」、独メルクが開発中のDNA損傷応答(DDR)阻害剤の併用療法を評価する臨床試験の実施に関する提携契約を締結した。複数の癌腫でHER2発現または変異のある固形癌患者200人を対象に、アベルマブとDDR阻害剤の3剤併用と、それぞれ2剤併用の3パートに分けて、海外で第I相試験を実施する。また、メルクが保有する複数の化合物と「DS-8201」の併用を評価する非臨床試験の実施も予定している。
今回の第I相試験は、三つのパートからなり、パートAではHER2発現の進行性固形癌を対象に「DS-8201」とアベルマブの2剤併用で安全性・忍容性・有効性を評価し、パートBではHER2発現または変異のある進行性固形癌を対象に「DS-8201」とDDR阻害剤の2剤併用、パートCではHER2発現の進行性固形癌を対象に「DS-8201」、アベルマブ、DDR阻害剤の3剤併用を評価する。主要評価項目は、最大耐用量、推奨用量、全奏効率。
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