日本医師会は9日、日本ビーシージーが製造販売する「乾燥BCGワクチン」の生理食塩液に規格値を上回る量のヒ素が混入していた問題について、同社の報告から公表まで約3カ月間の期間を置いた厚生労働省の対応を批難する抗議文を、宮本真司医薬・生活衛生局長に手渡した。抗議文では、報告を受けた時点で医療機関などと情報共有することや予防接種行政への信頼維持のため再発予防に注力することを求めた。
結核予防に使われる乾燥BCGワクチンのヒ素混入問題をめぐっては、添付溶剤の生理食塩液に含まれるヒ素濃度が日本薬局方の規格値を上回り、不適合だったことを製造販売している日本ビーシージーが8月9日に厚労省に報告した。
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