ロート製薬は4日、武田コンシューマーヘルスケア元社長の杉本雅史氏(写真)を、次期代表取締役社長に内定したことを発表した。6月の株主総会、その後の取締役会の手続きを経て決定する。山田邦雄会長兼社長は代表権のある会長となる。杉本氏は今月15日付で「戦略アドバイザー」として入社する。
ロート製薬は今年2月に創業120周年を迎えることから、これを機にヘルスケアビジネスをより進化させ、併せて再生医療等の新規事業領域をビジネスベースに発展させること。さらにはグローバル戦略の加速も目指し、ヘルスケア分野で長年実績のある杉本氏を登用することで経営の強化を図る。
杉本氏は1961年8月24日生まれ、57歳、三重県出身。東京薬科大学薬学部卒業後、84年4月に武田薬品に入社、09年10月に同社ヘルスケアカンパニープレジデント、17年4月に武田コンシューマーヘルスケア社長、18年6月に同社を退社。業界団体関連では15年5月から18年3月まで、日本OTC医薬品協会の会長を務めた。