がん研究会とSB TEMPUSは16日、がん診療領域における電子カルテの記録業務の効率化と記録精度の向上を目的に、生成AI等を活用した医療業務支援ツールに関する共同研究を開始すると発表した。共同研究では、ソフトバンクロボティクスが医療業務支援ツールのプロトタイプ設計開発および検証を行う。実施期間は今月から来年3月まで。
現在医療現場では、患者数の増加や働き方改革の進展により、医師の業務負担が年々増加している。カルテの記録業務は、時間と労力を要し、医師が患者と向き合う時間を十分に確保しづらくする要因の一つになっている。
今回の共同研究では、診察室での医師と患者の会話を収録し、生成AIなどを活用して会話内容を要約・構造化し、電子カルテ記録のためのサマリを自動生成する。その上で、この仕組みが医療現場で有効に機能するかを評価・検証する。
なお、会話内容の収録および活用に当たっては、がん研究会が事前に患者から同意を取得する。得られたデータは病院内で厳重に保管し、法令、ガイドライン等の各種規制を遵守していく。
また、この研究を通じて医療現場での検証を重ね、診察中の多様な会話内容を、これまで記録されていなかった情報も含めて適切に要約・構造化することを目指していく。これにより、医師の記録業務負担を軽減し、患者との対話により集中できる診療環境の実現を支援していく。
さらに、AIが構造化した診療データの活用を推進することで、医療の均質化や診療支援の高度化に貢献し、医療現場全体のさらなる生産性向上に取り組んでいく。
がん研有明病院の佐野武病院長は、「共同研究では、電子カルテの記録業務に生成AIを活用し、医師の記録負担を大幅に軽減することを目指します。これにより、医師がより患者さんとの対話や診察に集中できる診療環境を実現できると期待しています。SB TEMPUSおよびソフトバンクロボティクスと共に、この革新的な技術を医療現場で安全かつ有効に機能させ、医療の質の均質化と高度化に貢献していきます」と述べている。
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