友田正司氏(旧共立薬科大学元学長)が5月29日、多臓器不全で死去した。79歳。通夜は2日午後6時、告別式は3日午後12時から、東京・大塚の護国寺で行われる。喪主は次男の正彦氏。
友田氏は1948年に千葉医科大学付属薬学専門部を卒業、翌49年3月に東京大学医学部薬学科選科修了後、同年4月から東大医学部薬学科研究生となり、57年4月に共立薬科大学助教授に就任、翌58年には東大から薬学博士を授与された。その後、共立薬大教授、理事、93年には学長に就任し3年間務めた。
生薬学、天然物化学を専門とし、初期の動物組織の糖質に関する先駆的研究から、高等植物のオリゴ糖及び多糖を対象とする研究を進めた。特に植物粘質物(中性多糖及び酸性多糖)および生薬成分の免疫系賦活物質の研究は国際的にも高く評価されている。