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ネグジット総研MMPR事業部が、薬局・ドラッグストアに勤務または経営する薬剤師200人に対して行った「後発品の使用促進策に関する意識調査」で、後発品に変更できる処方せんが67%に上ることが明らかになった。その一方、「変更可」処方せんで後発品に変更したものの、再度、先発品に戻した例を55%の薬剤師が経験していた。
調査は、後発品の使用促進策施行後の状況について調べたもの。対象となった処方せんは、4月1日から21日もしくは22日までに受け付けられた総計21万8075枚。
それによると、「変更不可にチェック」がされた処方せんは7万2500枚(33・2%)で、約67%が後発品に変更できる処方せんだった。また、直近3カ月間の後発品調剤率は30%以上で、後発品調剤の対応を掲示する薬局が算定できる「後発品医薬品調剤体制加算(4点)」は、78%の薬剤師が算定していると回答した。
その一方、「変更可」処方せんで後発品に変更したものの、再度、先発品に戻した経験のある薬剤師も、55%に上ることが明らかになった。その薬剤を聞いたところ、「メバロチン」「ロキソニン」「アダラート」「ガスター」などが上位を占めた。(表1[PDF])
再度、先発品に戻した理由としては、「明らかな検査値の上昇」「効果がないとの患者の訴え・希望」「副作用が出た」などが寄せられている。
また、後発品変更可とされている処方せんであっても、後発品に変更せず今後も継続して投薬していきたい先発品を聞いたところでは、「ノルバスク」「ロキソニン」「アダラート」などが多かった。(表2)[PDF])
後発品など医薬品を変更する際に患者に対して留意する点については、「主成分は同じだが、全く同じものではないことを理解してもらう」「効き目が同じとは限らない。副作用を含めて気になることがあればすぐに連絡して欲しいと話す」など、同一品ではないことを伝える意見が多かった。反面、「ネガティブな印象を与えないよう配慮している」との意見もみられた。
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