厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会」は23日、初会合を開き、指針の不明瞭な点を整理し、明確化することを決めた。昨年3月の指針作成後、対面診療を行わずに勃起不全(ED)治療薬を処方する不適切事例が相次いでいる現状を踏まえたもので、オンライン診療を行う医師に研修を義務づけることや対面診療原則への例外事項の追加などについても議論する予定。
オンライン診療をめぐっては、医療現場でICTの利用ニーズが高まっていることから、今年度から対面診療とICTを組み合わせた診療が診療報酬上の評価対象となった。これを踏まえ、厚労省は昨年3月に指針を作成し、初診や急病患者は原則として対面診療を行うこと、新たな医薬品を処方する場合も対面診療に基づいて行うものの、対面診療が望ましくない場合に限りオンライン診療で処方できることなどを示した。
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