横浜薬科大学(神奈川県横浜市)は7日、震災などの大規模災害発生時に薬局機能を被災者に提供できる「災害対策医薬品供給車両(モバイルファーマシー:MP)」の除幕式を同大キャンパス内で行った。横浜市、横浜市薬剤師会と連携して運用し、マイクロバス型の車内には300種類以上の医薬品が収納できる調剤棚や分包機、薬剤師が宿泊できるベッドなどを設け、災害時に調剤や患者相談などを行う。平時には薬剤師の教育や防災イベントでの展示などに活用する考えで、9月にはトラック型のMPも導入する予定だ。
MPはマイクロバスを改造しており、停車時でも貯蓄した電気を使用できる発電システムや水タンクを備え、被災地で自律して調剤や医薬品の交付ができる。車内には、300~500種類の医薬品を収納できる調剤棚や電子天秤、1分間で43包の高速分包が可能な自動分包機、インスリン製剤等を保管する薬品保冷庫のほか、無線、パソコンなどを設置した。後方部には2段ベッドやトイレを配置し、被災地に配慮した薬剤師の宿泊が可能としている。3人まで乗車でき、導入経費は約1742万円。
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