ロート製薬は、歯ぐき本来の強さを取り戻すためのオーラルケアブランド「ハレス」から、薬用歯磨「ハレスハミガキ」(医薬部外品)を新発売した。これまで「ハレス」ブランドは、組織修復成分アラントインと止血成分カルバゾクロムを組み合わせた歯槽膿漏薬「ハレス口内薬」(第3類医薬品)と、指が届きにくい歯ぐきの奥までジェルなどをスムーズに塗り込める「ハレス歯ぐきのマッサージスティック」の2アイテムで展開してきたが、「健康な歯ぐきを目指すためのケアには、毎日行う“歯磨き”こそが非常に重要」(同社)と考え、弱った歯ぐきを再活性化する成分を配合した薬用歯磨をラインナップに加えた。
目や皮膚の細胞が生まれ変わるチカラに着目し、目薬やスキンケアの開発を行っているロート製薬では、皮膚研究を重ねる中で、歯ぐきと肌の組成が非常に似ていることに着目。肌研究の技術をオーラルケア分野へ応用する取り組みも行っている。その一つが歯槽膿漏対策ブランドの「ハレス」で、2017年3月に塗る歯槽膿漏薬「ハレス口内薬」を発売した。
同社が50代以上の男女559人に行った調査では、歯槽膿漏により歯を失った経験のある人は14.5%に見られたという。また、最近の厚生労働省の歯科疾患実態調査でも、歯ぐきの腫れや出血など歯周病症状のある人は成人の約80%にのぼることから、「歯槽膿漏や歯肉炎などの歯周病予防に取り組むことは、健康寿命の延伸に欠かせない。その予防には、毎日の歯磨きで口腔環境を整えることが大切」として、歯ぐきのための薬用歯磨を投入することとした。
「ハレスハミガキ」は、歯ぐきを修復(活性化)するアラントイン、歯ぐきの血行を促進して組織修復を促すトコフェロール酢酸エステル、歯ぐきの腫れ・炎症を抑えるグリチルリチン酸二カリウム、歯周組織に潜む細菌の増殖を抑えるセチルピリジニウム塩化物水和物を配合した独自の薬用成分処方で、弱った歯ぐきを再活性化し、止まらない歯槽膿漏を防ぐ。
歯ぐきにとどまる密着クリームが、歯磨きをしながら薬用成分を歯ぐきに届ける。研磨剤無配合なので摩擦が少なく、弱ってきた歯と歯ぐきを傷つけにくく、クリーム状の製剤で歯ぐきを優しくマッサージしながら、じっくり磨きやすい。税別希望小売価格は、50g1200円、130g2200円。