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ファイザーは13日、抗悪性腫瘍剤「スーテントカプセル12・5mg」(一般名:スニチニブリンゴ酸塩)を新発売した。
スーテントはマルチキナーゼ阻害剤で、適応症はイマチニブ耐性GIST(消化管間質腫瘍)と腎細胞癌。腫瘍増殖と血管新生に関与する受容体チロシンキナーゼを選択的に阻害する。
腎細胞癌に対しては、血管内皮細胞増殖因子受容体(VEGFR)と血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)、GISTに対しては、PDGFRαとKITの細胞内シグナル伝達を阻害することで、血管新生や癌細胞の増殖を阻害する。
同社は、スーテントの発売後、1000例を目標に全例調査を行い、適正使用の推進を図る。なお、全例調査では、GISTと腎細胞癌の患者600例の登録が完了した時点で中間報告を行う予定にしている。
海外では、2006年1月に米国で承認されて以来、75カ国以上で承認されている。
用法・用量は、成人にはスニチニブ1日1回50mg(4カプセル)を4週間連日経口投与し、その後2週間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。
薬価は、1カプセル8546・30円。