
佐藤製薬は、多くの女性が悩んでいるデリケートエリアのかゆみ・かぶれを鎮める「エンペキュア」(第2類医薬品)を新発売した(バイエル薬品が製造販売承認を保有)。同社ではデリケートエリアの悩みに対して、2011年に膣カンジダの再発治療薬「エンペシドL」(第1類医薬品)を発売したのに続き、昨年7月には膣カンジダの再発による外陰部のかゆみ治療薬「エンペシドLクリーム」(要指導医薬品)を発売しており、これら「エンペシドLシリーズ」の製品ラインナップに新たに「エンペキュア」を加え、デリケートエリアに悩みを抱える女性のQOL向上をサポートしていく。
バイエル薬品の調査では、5割以上の女性が1年以内に「デリケートエリアのかゆみ」などに悩まされていると回答したという。この原因としては、生理用品や下着のこすれ、汗やムレによるかゆみ・かぶれが多く、女性は日常生活の中でデリケートエリアが“刺激にさらされやすい”状況下にあると考えられる。
新発売の「エンペキュア」は、かゆみを素早く抑える「ジフェンヒドラミン」と「リドカイン」、かぶれた患部の血行・炎症を改善する「グリチルレチン酸」と「トコフェロール酢酸エステル」、そして雑菌の繁殖を抑える「イソプロピルメチルフェノール」の五つの有効成分を配合し、デリケートな部分のかゆみ・かぶれにアプローチする。
また、使用感に対する生活者のニーズに応えるため、患部に馴染みやすく、ベタつかないように、さらに白残りしないように基剤を工夫し、デリケートな部分にも塗りやすい快適な使い心地のクリーム剤となっている。かゆみ・かぶれ、湿疹・じんましん、あせも、ただれなどに1日数回、適量を患部に塗布する(カンジダ症、トリコモナス症などの原因によるかゆみは、同剤では治療できない)。税別希望小売価格は20g1400円。
なお、エンペシドLシリーズの公式サイト(https://www.empecid.jp/)における「エンペキュア」の製品情報は、24日頃に公開の予定。今後は同サイトも含めて「包括的なデリケートエリアの疾患啓発を行い、1人でも多くの女性が自信を持って毎日を過ごせるよう、応援していきたい」(同社)としている。