国立がん研究センターは9日、2008年から10年までに癌と診断された人の5年後の生存率が67.9%だったと発表した。前回07~09年調査の5年生存率から0.3%上昇し、化学療法や早期発見技術の進歩などにより、初回調査となった1997~99年の62.3%と比べても改善傾向が見られるとした。一方、02~05年に癌と診断された人の10年後の生存率は56.3%で、前回01~04年調査の10年生存率から0.8%上昇した。
5年生存率は、08~10年に癌の診断治療を行った32施設14万0675症例について、全症例と手術症例の生存率を部位別に算出したもの。その結果、全部位の5年生存率は67.9%で、前回07~09年調査の5年生存率67.6%から上昇した。
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