小野薬品は19日、慢性心不全治療薬「コララン錠」(一般名:イバブラジン塩酸塩)を新発売した。
同剤は、既にβ遮断薬やACE阻害薬などを使った標準治療を受けており、安静時心拍数が一定のリズムで毎分75回以上の患者に投与できる。既存の治療薬で心拍数が下がらないケースで、標準治療薬に続く選択肢となる。2011年9月に小野が仏セルヴィエから国内独占的開発・商業化権を取得していた。
心臓の「ペースメーカー」の洞結節のHCNチャネルを阻害し、心拍数を決定する電気信号の一つ「If電流」を抑制することで、心筋や血圧に影響を与えずに心拍数を下げる。