アステラス製薬は5日、4月1日付で全国12支店を閉鎖し、本部が営業所を直接管轄する営業組織の再編を行うと発表した。一部の営業所規模を見直し、営業所を114から119に増設するほか、七つの「エリア統括」機能を新設するなど組織運営を強化する方針だ。国内MRは約2000人が所属しているが、今回の組織変更に伴う人員変更の予定はない。
アステラスは、医療制度改革による国内医療環境の変化や、自社製品が癌領域をはじめとする専門性の高い製品に移行し、製品や疾患に関する情報提供の環境が変化していることから、組織体制の変更を行うことを決めた。今後、グローバルに連携しながら、製品戦略を立案・推進し、より早いスピードで市場のニーズに応じた情報提供を行うために、本部が営業所を直接管轄する体制にシフトする。
営業本部に新設されるエリア統括機能では7人の担当者が配属され、1人当たり14~20の営業所を統括する。担当する営業所を定期的に訪問し、自社の営業方針の浸透や営業目標達成の支援など各営業所の運営を支援する役割を担う。