院内取組みを地域に発信
八尾市立病院は、今月から院内フォーミュラリーの運用を開始した。プロトンポンプ阻害薬(PPI)の注射剤、抗インフルエンザウイルス薬の2領域でスタートし、原案が固まったPPI経口剤についても院内での合意形成を進める。今後も段階的に領域を拡充する計画で、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)などの策定を視野に入れている。当初目標にしていた地域フォーミュラリーの策定にはまだ至っていないが、院内での取り組みを地域に発信しながら、実現の道筋を探りたい考えだ。
PPI注射剤の第1選択薬は後発品のオメプラゾール、第2選択薬はタケプロンの使用を推奨する。効果はほぼ同等と考えられるため、経済性を考慮して後発品を第1選択薬に設定した。医師が電子カルテで第2選択薬をオーダした時に、第1選択薬を知らせる注意喚起をポップアップで表示する。処方の強制力はなく、医師の裁量で第2選択薬をオーダすることはできる。
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