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【薬事日報調査】深刻な防護具、消毒薬不足‐病院の新型コロナ対応が切迫

2020年04月17日 (金)

薬剤師も様々な役割担う

 新型コロナウイルス感染症への対応について、本紙が全国の病院薬剤師にアンケート調査を実施したところ、新型コロナウイルス感染症患者の受け入れの有無に関わらず、各病院では等しく影響を受け対応に追われている実情が明らかになった。特にマスクなどの個人用防護具や消毒薬の不足は深刻で、「マスクは3日に1枚使用」「消毒薬の使用は必要な部署に限定」など対応に苦慮していた。新型コロナウイルス感染症患者の診療の場面では、薬剤師が適応外使用薬の確保や情報提供など様々な役割を担い、他の医療従事者や患者を支えていることも浮き彫りになった。

 本紙の調査では、多くの病院から防護具や消毒薬の不足を訴える声が上がった。

 本来、最優先で必要な物資が供給されるべき新型コロナウイルス感染症患者の受け入れ病院からも、「長袖エプロンやゴーグル、マスクなどの防護具が不足し、心配と隣り合わせになっている。アルコール清拭でのリユースも検討する」(近畿地方の自治体病院)、「マスクは3日で1枚の使用制限を設け、手指消毒薬は納品可能なもので調整している」(近畿地方の大学病院)、「N95マスクが底を尽きかけており足らない。サージカルマスクは飛沫感染予防の場面だけで使用し、それ以外はガーゼで手作りしたものを使用している」(九州地方の民間病院)など、十分な量を確保できていない現状が明らかになった。


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