新型コロナウイルス感染症の拡大により、今年度の国内医療用医薬品市場のマイナス影響が最大3000億円に上る可能性があることが、米IQVIAの調査で明らかになった。重症患者を除くと通院や診察を控える傾向にあり、医療機関のアクセス制限により患者数の減少が見込まれるため、成長マイナス要因になると分析。収束時期は早ければ10~12月と想定し、今年度最終四半期となる来年1~3月期には当初予測していた水準に回復すると見通している。
同社では、週次売上データや処方データ、日本市場における季節性要因による患者数変化や震災後の通院患者推計などの過去の事例分析、海外動向、政府の公式発表情報を用いて国内医療用医薬品市場を予測した。分析を行う上で新型コロナウイルスの感染ピーク時期を4~6月、新規感染が28日間報告されないアウトブレイク収束時期を10~12月、来年1~3月との前提で予測した。
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