日医工は、新型コロナウイルス感染症治療薬として膵炎治療薬「フサン」の生産体制を強化する。現在、東京大学がフサンと抗インフルエンザ薬「アビガン」の併用療法による特定臨床研究を進めているが、愛知工場に約40億円の設備投資を行い、自社工場による生産体制を構築する。田村友一社長は18日に開催した決算説明会で、「来年1月以降に愛知工場の設備稼働を行う予定であり、年間生産量として300万本体制を構築したい」と語った。
フサンは、昨年4月に鳥居薬品から承継した蛋白分解酵素阻害剤。日医工は、フサンを用いた新型コロナウイルス感染症対象の国内外での臨床試験に対し、無償提供を行っている。国内では東大が特定臨床研究、海外ではオックスフォード大学とエディンバラ大学が共同研究を進めている。
* 全文閲覧には、薬事日報 電子版への申込みが必要です。