京大・奥野氏が表明
京都大学大学院医学研究の奥野恭史教授は、人工知能(AI)の創薬現場への実装に向け、製薬企業やIT企業、研究機関などが集まるコンソーシアムを来年4月に立ち上げる。9月に約3年間のプロジェクトを終える「ライフインテリジェンスコンソーシアム」(LINC)の成果をもとに、AI創薬の取り組みと社会実装を後押しする活動に注力。AI創薬への投資が進むよう各企業の意識変革を促し、人材育成を支援する。AI最適化に必要なデータ共有の仕組みづくりにも取り組む。
これまでLINCは、主にAI創薬のプロトタイプ開発に焦点を当てて取り組んできたが、社会で活用されるためには、投資の意思決定権を持つ製薬企業の経営者に意義を認識してもらう必要がある。まだ現状では十分に認識は得られていないとして、新設するコンソーシアムでは、AI創薬の社会実装化に向け、経営者や管理職に対してAI創薬の重要性などを改めて啓発する方針だ。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。