BME(Bio Medical Engineering)分野における、技術開発や技術交流等の促進と人材の育成を目的に幅広い助成事業を展開している公益財団法人中谷財団はこのほど、第18回中谷賞大賞および奨励賞の受賞者を決定した。
大賞は、山東信介氏(東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻教授)の「革新的核偏極MRI分子プローブ群の創出―生体代謝イメージング・疾患診断への展開」が受賞した。
山東氏は、医療現場で広く使用されているMRIの課題である「検出感度の低さ」を解決し、MRIの潜在力である「生体内代謝を非侵襲的かつリアルタイムに可視化する」ことを実現するために、核偏極状態(=高感度化状態?従来比で数千~数万倍の感度)を長時間保持可能な「核偏極MRI分子プローブ」を世界に先駆けて創出することに成功した。
奨励賞には、佐藤雄介氏(東北大学大学院理学研究科化学専攻准教授)の「分子プローブによる革新的ナノベシクル計測技術の開発」、相良剛光氏(東京科学大学物質理工学院材料系准教授)の「pNオーダーの力を可視化する超分子メカノフォアの開発」が受賞した。
佐藤氏は、様々な生命現象や疾患の新しいバイオマーカーとして期待されている、あらゆる種類のエクソソームを計測するために、エクソソームの普遍的構造要素である「高曲率性脂質膜」に着目し、膜結合性蛋白質を基盤とする両親媒性αhelix(AH)ペプチド型蛍光プローブを開発した。
相良氏は、DNAや蛋白質などのバイオマテリアルを用いずに、超分子化学を基盤として、pN(ピコニュートン)オーダーの力を鋭敏に可視化する蛍光プローブ「超分子メカノフォア」を開発した。
授賞式は27日、東京・日本橋のマンダリンオリエンタルホテル東京で開く予定。また、3月24日には、大賞の山里氏によるオンラインセミナーを予定している(先着500人限定)
中谷賞(大賞・奨励賞)は、特に医工計測技術分野における技術開発の飛躍的な発展を期し、優れた業績をあげている研究者または独創的な研究をしている研究者を表彰してオリ、今回で18回目となる。
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