日本医療薬学会の奥田真弘会頭(大阪大学病院薬剤部長)は、本紙の取材に対し、「専門薬剤師制度の公的認知度を高めるためには、制度設計の標準化が必要」と私見を語った。各専門分野の薬学系学会が様々な専門薬剤師制度を設けているが、専門医のように社会から認知された公的な制度として位置付けられるためには、各自がバラバラに取り組むのではなく、連携する必要があると指摘。「どのような連携が可能なのか模索したい」と意欲を示している。
近年、薬剤師の活動範囲の広がりに合わせ、各専門領域に特化した薬学系学会が相次ぎ設立。同時に、各学会が運営する様々な専門薬剤師制度が立ち上がっている。現場の薬剤師からは、「数が多すぎるのではないか」と懸念する声が聞かれるのが現状で、専門薬剤師制度全体の標準化を求める声も少なくない。
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