厚生労働省の「医療用医薬品の安定確保策に関する関係者会議」は8月28日、今年3月からの検討結果を取りまとめた。プレドニゾロンなど学会が提案した計551品目を安定確保が必要な医薬品に位置づけ、品目ごとに対応策を実施するために作業部会でカテゴリー分けを行った上で、供給不安の予防や実際に供給不安に陥った場合など、フェーズごとの具体的対応策を示した。厚労省は、早ければ10月にも作業部会を立ち上げ、今年度末をメドに結論を得たい考え。
取りまとめでは、抗菌薬のセファゾリンナトリウムに関する供給事案や新型コロナウイルスの感染拡大による医療物資の供給不足を踏まえ、各専門領域の58学会が提案したプレドニゾロンやヘパリンナトリウムなど計551品目を「長年にわたり医療現場で汎用され、安定確保について特に配慮が必要な医薬品」(安定確保医薬品)に位置づけた上で、作業部会を設け、これらについて品目ごとに対策を行うためカテゴリー分けが必要とした。
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