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小児科学会など、ビオチン服用で注意喚起‐中止後の再検査など考慮を

2020年09月18日 (金)

 日本小児科学会など4学会は13日付で、ビオチン(ビタミンB7)を大量に含有する診断用医薬品によって検査値に異常が見られた場合、同診断用薬の確認や投与中止後の再検査なども考慮するよう求める注意喚起を公表した。

 ビオチンは、水溶性ビタミンB群の一つで、糖蛋白質のアビジンと結合する性質を持つため、アビジン・ビオチン法として化学分析で使用されている。

 試料溶液中に含まれる抗原・抗体を特異抗体または抗原で捕捉すると共に、酵素反応を利用して検出する臨床検査法のELISA法にも応用されているが、多量に服用すれば見かけ上の高値や低値が生じる。そのため、多量のビオチンが存在することでバセドウ病(甲状腺機能亢進症)の検査所見を示した症例も報告されている。


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