政府は3日、「2020年秋の褒章」を発令した。主な受章者は次の各氏。
厚生労働省関係
◇藍綬褒章
一瀬信介(63歳):東京都薬剤師会副会長
三浦公則(63歳):福岡県薬剤師会副会長
文部科学省関係
◇紫綬褒章
後藤由季子(東京大学教授、56歳):細胞生物学分野で、脊椎動物の細胞内情報伝達機構に中心的に関わるリン酸化酵素のMAPキナーゼとその活性化因子を同定し、細胞の癌化の主要経路を明らかにするなどの業績を挙げた。
澤芳樹(大阪大学教授、65歳):心臓血管外科学分野で、重症心不全患者の心機能を回復させるため自己骨格筋筋芽細胞シートを研究開発し治療法を確立すると共に、再生医療としてiPS心筋細胞シートに関する基盤技術を研究開発しヒトに移植するなどの業績を挙げた。
高橋雅英(名古屋大学名誉教授、65歳):実験病理学分野で、癌遺伝子RETを発見し、同遺伝子変異によって生じる甲状腺癌、多発性内分泌腫瘍症2型などの発症に関する分子メカニズムやRET遺伝子の生理機能としての器官形成における役割を解明するなどの業績を挙げた。