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【05年度概算医療費】32.4兆円‐調剤報酬額は8.7%増加の4.6兆円に

2006年7月27日 (木)

 厚生労働省保険局は、2005年度に医療保険と公費から支払われた医療費(概算医療費)を公表した。05年度の概算医療費は32.4兆円で、前年度に比べ9700億円(3.1%)増加した。診療の種類別では、調剤医療費が前年度より8.7%伸びて4.6兆円に達し、概算医療費に占める割合も14.2%に上昇した。また、保険薬局1施設当たりの医療費は、9926万円(前年度比5.2%増)となって1億円に迫り、2年連続で医科診療所を上回った。

 概算医療費は、医療保険から支払われる医療費(患者負担を含む)のうち、審査支払機関による審査分を対象とした医療保険医療費と、公費負担医療費を合算したもの。国民医療費のほぼ98%に相当し、医療費動向を把握する重要な指標の一つ。

 05年度の概算医療費は32.4兆円で、前年度に比べ3.1%の増加を示した。05年度は医療制度改正や診療報酬改定がなかったことから、医療費の自然増分と考えられている。

 伸びの要因としては、高齢化が最も大きく4分の3を占めている。制度別の内訳をみると、一般では被用者保険が9.4兆円で前年度に比べ1.2%増、国保は8.1兆円で0.9%増。高齢者は13.5兆円(うち老人保健11.6兆円)で5.7%増(老人保健0.4%増)だった。公費は1.4兆円(4.1%増)である。

 概算医療費を診療の種類別にみると、診療費は27.8兆円で前年度比2.2%増。調剤は2年連続で4兆円を突破して4.6兆円、前年度より3700億円、8.7%の増加である。

 診療の種類別では、調剤だけが突出して9%近い伸びを示しており、依然として医薬分業の進展が、調剤医療費を押し上げていることを裏付けるデータとなった。ただ、ここ数年の伸び率は一桁台にとどまっており、医薬分業率も50%を超えた中で、伸展のスピードが低下してきたことが見て取れる。また、05年度の場合は、伸び率が昨年より1ポイント近く高くなっており、処方せん枚数以外の要因が影響している可能性もある。

 1施設当たりの医療費(収入)は、医科では病院が19億1852万円(前年度比2.7%増)、診療所が9337万円(1.6%増)、歯科では病院が6953万円(0.2%減)、診療所が3735万円(0.3%増)、保険薬局は9926万円(5.2%増)であった。原価率が高いため、粗利益には開きがあるものの、保険薬局の収入も2年連続で医科診療所を上回った。

 受診延べ日数(患者数)をみると、総数は27.2億日で前年度より0.3%減少しており、全体として患者数の減少がうかがわれる。

 さらに、1日当たり医療費(単価)は、1万1900円と前年度より3.4%増加した。患者数が伸び悩む中、診療行為の単価が医療技術の進歩等により上昇し、自然増といわれる伸び率の範囲に入ったと見られる。医科の入院は2.4%増の2万6200円、入院外は3.1%の6800円で自然増の範囲となったが、調剤は処方せん枚数が増えたことにより、6.2%増の6900円となっている。

 1人当たり医療費は平均25.4万円で、前年度より3.1%増だった。




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