日本女性薬剤師会は、2020年度に新設した医療安全推進委員会による「医療安全ウェブセミナー」を開講する。第1回の「女性の健康支援と医療安全」は6月6日13時から開催予定で、全5回のシリーズ企画となっている。
第1回のプログラムは、テーマ講演として「妊娠と薬情報センター15周年を迎えて-薬剤師への期待」(村島温子氏=国立成育医療研究センター妊娠と薬情報センター長)、医療安全の制度として「医薬品の安全対策-副作用報告制度を中心に」(俵木登美子氏=日女薬医療安全推進委員会委員長、くすりの適正使用協議会理事長)が行われる。そのほか、日女薬医療安全推進委員会委員の栗原敬子氏による「医療安全レポート」も予定されている。
セミナー受講は、15日までに事前申し込みが必要。受講申し込みフォーム(https://forms.gle/3Ra1Ffx78ebqJJua7)から申し込む。受講料は、日女薬会員が3000円、非会員が5000円、薬学生が1000円となっている。
第2回以降のテーマは次の通り。
▽第2回(10月31日):テーマ講演「抗癌剤の服薬指導と患者フォローアップ」、医療安全の制度「医薬品リスク管理計画と副作用評価の実際」
▽第3回:テーマ講演「抗菌薬の適正使用」、医療安全の制度「薬局、医療機関からの副作用報告の取り組み」
▽第4回:テーマ講演「ポリファーマシー」、医療安全の制度「重篤副作用疾患別対応マニュアルと副作用の実際」
▽第5回:テーマ講演「OTCとセルフメディケーション」、医療安全の制度「薬局での副作用報告の手引き」
セミナー開講に関し、日女薬の近藤芳子会長は「今年は改正医薬品医療機器等法が具体的に動き出す節目の年であり、改正のテーマは“住み慣れた地域で患者が安心して医薬品を使うことができるようにするための薬剤師・薬局のあり方の見直し”とされている。患者の立場からの医療安全を目指し、学び直してみませんか」と呼びかけている。