東京医薬品工業協会は11日、都内で開催した総会後の臨時理事会で、元厚生労働省大臣官房審議官の成田昌稔氏(写真)を新理事長に選出した。佐藤裕道前理事長は定年により退任した。
成田氏は、1982年に東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了後、厚生省に入省。医薬食品局(現医薬・生活衛生局)審査管理課長や医薬品医療機器総合機構理事などを歴任し、2013年に大臣官房審議官に就任。
15年に退官後は、医薬品・食品品質保証支援センター代表理事などを務め、今年4月から東薬工理事長付に就いていた。
また、東薬工は同日の総会で、20年度決算や21年度収支予算書などを承認した。あいさつした畑中好彦会長は、「厳しい制限がある中だったが、公益法人としての役割が十分に果たせた」と20年度の事業活動を振り返った。