日本調剤は、社会的PCR検査キットの企業・団体向け販売を開始した。日本医療研究開発機構(AMED)の公募事業で採択された慶應義塾大学医学部による「COVID-19に対する唾液を用いた社会的検査体制を構築する研究」に協力して構築した検査インフラを活用したもの。既に同社の一部店舗で社会的PCR検査を実施している。
社会的PCR検査「SocRTes(ソクラテス)」は医療検査とは異なり、経済活動と感染抑制のため、他者への感染性の有無を判定することが主目的の検査。同社が全国で展開する健康相談ブースなどを備えた店舗内独自施設「健康チェックステーション」併設店舗で導入されている。
事前に同社ウェブサイトから検査予約した人を対象に、対面での問診、検査フォロー、検体受領を行い、検査結果は後日ウェブ上で確認できる。この検査は医学的PCR検査とは異なり、無症状者を対象としているが、陽性が判明した人には必ず提携医療機関による電話診療が行われ、薬局からも電話フォローを通して医療機関への受診をサポートしている。
新型コロナウイルスの感染再拡大によって、様々な企業や団体での感染予防対策ニーズが増加する中、同社は社会的PCR検査「ソクラテス」キットの企業・団体向け販売を開始した。販売価格は1キット当たり5980円(税込み)で、最低5キット以上の団体専用販売となる。