岡山大学病院は昨年11月以降、宿泊療養施設の新型コロナウイルス感染者にオンライン診療を行う体制を構築し、重症化リスクを早期に把握して同院への入院につなげている。体制構築に関わった薬剤師の渡邉暁洋氏(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科災害医療マネジメント学講座)は、宿泊療養から入院までを一つの病院が一元管理することで、「宿泊療養施設での死者数を0人に抑えられている」としている。
岡山県は昨年7月から、新型コロナに感染した軽症者を受け入れる宿泊療養施設の運用を開始。当初は岡山県医師会がシフト制で療養者の電話相談を行っていたが、昨年11月以降は岡山大病院高度救命救急センターが担当。療養施設内のフロアに設けた診察室と同センターをビデオ会議システム「Zoom」でつなぎ、オンライン診療を行う仕組みを構築した。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。