◆モデルナ製の新型コロナウイルス感染症ワクチンの一部ロットに異物が混入していた問題が波紋を呼んでいる。沖縄県や埼玉県、群馬県、静岡県などで異物が混入していたとされ、黒色の異物はバイアルのゴム栓である可能性があり、ピンク色の異物は調査中という
◆厚生労働省はゴム栓が混入しても「品質に問題はない」との見解だが、さらにファイザー製ワクチンからも異物混入が発見された。この状況では国民に不安が広がるのも無理はない
◆埼玉や静岡での異物発見は、いずれも薬剤師の目視によって確認された。ワクチンの充填作業をしていた薬剤師による事前チェックが異物発見につながった意義は大きく、少しでも接種前に止められたことには安堵する
◆今回の異物混入はワクチン接種を揺るがす大問題だ。それにも関わらず納得できる情報と説明は少ない。ここは一旦全ロットを回収し、安全性を総点検するぐらいの対応が必要ではないか。不安が広がる中で強行突破しても、ワクチン接種のメリットが感じられにくくなるだろう。
モデルナワクチンの異物混入が波紋
2021年09月03日 (金)
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