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◆先日、患者として耳鼻科の門前薬局を訪れた。問診票の各記入欄を埋め、服用薬の欄には「整腸薬」と書いて優しそうな若手女性薬剤師に渡した
◆服薬指導時にその薬剤師から整腸薬について「医療用ですか」と聞かれた。「いえ市販薬です」と答え、「医療用なら何か気を付けるべきですか」とも聞き返した。「でしたら大丈夫ですよ」と優しく笑顔ではぐらかされた
◆質問の意図は何だったのか。理由があって聞いてくれたのだと思うが、患者にはその理由は分からない。納得いくまで聞き返さない自分にも非があるのかもしれないが、プロの判断に疑問をはさむことにも気が引けた。患者の心情まで察してくれというのはワガママだが質問の意図まで説明してくれると薬剤師に対する信頼はなお一層高まったと思う
◆日常生活でも経験がないだろうか。相手が優しそうだからと言って納得いくまで徹底的に聞き返そうと考えない人も少なくないだろう。医療の現場で初対面の人ならなおさらだ。コミュニケーションのあり方の難しさを感じた。