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離島の調剤業務のあり方は

2021年10月11日 (月)

◆薬剤師の地域偏在が問題となる中、特に離島は薬剤師の確保に苦労しているようだ。大分県津久見市は、離島のへき地などにいる患者に、診療所に常駐する看護師が調剤を行い、医薬品の提供が可能とするよう提案したが、厚生労働省は「看護師による調剤は認められていない」と突っぱねた
◆その島には常駐している薬剤師がおらず、医師や薬剤師の指示のもとで看護師が調剤を行うという状況だった。日本薬剤師会は規制改革よりも薬局の整備が優先とし、大分県の薬剤師会や病院薬剤師会などと連携して、離島の診療所に薬剤師を常置で派遣する対応を図るという
◆離島での薬剤師確保が難しい現実を表している。民間企業が離島で薬局を運営するにしても、医薬品の輸送などにコストがかかり収益化は簡単ではない。補助金制度で支援するなど措置を取らなければ、無薬局地区の解消は進まないだろう
◆医薬品をどのように届けていくか。都道府県が策定する医療計画で、薬剤師確保や医薬品提供体制も合わせて考えていく必要がある。



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