
竹花氏
キッセイ薬品は22日、竹花泰雄常務取締役が代表取締役社長兼最高執行責任者(COO)に昇格すると発表した。竹花氏は創薬研究が長く、今回の異動は創薬力強化が狙いの一つ。2018年6月から社長兼COOを務めている降籏喜男氏は取締役相談役に退く。6月23日開催予定の株主総会、取締役会を経て正式決定となる予定。
降籏氏は、開発を長く経験し、在籍4年でライセンス活動を積極的に行い海外収益基盤の構築、パイプラインの充実に取り組んだ。それを踏まえ、新社長に就任予定の竹花氏は、事業基盤を持続的なものにする創薬研究の強化に取り組むことになる。
同社は、社長交代の理由について「経営基盤のさらなる強化、充実を図ると共に、プライム市場上場企業としての責務を持続的に果たしていくため」と説明している。また、同社は6月23日から事業の機動性を高めるため、執行役員制度を導入する。
竹花氏は1960年10月生まれの61歳。薬学博士。84年3月に金沢大学薬学部卒業後、同年入社。2012年6月取締役研究本部研究企画部長、16年6月に常務取締役経営企画部長、20年6月から常務取締役研究本部・信頼性保証本部・知的財産部管掌を務めている。