7月21日に第258回研究会 医療・医薬品情報研究会

2022年06月28日 (火)

サスペンスドラマ「〇〇〇殺人事件」といえば、未だに青酸カリ中毒が定番だと思うが、現実の世界では2004年ウクライナ大統領候補のダイオキシン中毒事件、1998年和歌山毒カレー事件やトリカブト保険金殺人事件などが世の中を震撼させた。中毒の原因はこれら化学物質、自然毒のほか、医薬品や農薬などと幅広い。臨床中毒学を専門とする福本真理子氏によれば、「中毒の原因は無限にある。問題なのは量」という。この量で毒性が決まるという考え方は、16世紀のスイスのパラケルススという毒性学者によるという。

したがって、その原因は無限ともいえることもあり、中毒の原因に対する「解毒剤」は頻度に応じ、極めて限られているのが現状だ。そのなかで現在もイギリスやアメリカを中心に、学会レベルで問題になり続けているのが、過度な常用や自殺目的によるアセトアミノフェン大量摂取による中毒だ。日本も含めて世界的に血中濃度による診断や解毒剤「Nアセチルシステイン」による対処方法などが確立している中毒は他にない。

さて、一般家庭でも救命救急センターに搬送される重篤な中毒があり、迅速かつ適切な治療が重要だが、「中毒を起こさない、その防止が最も大切です」と福本氏は強調する。すなわち、中毒防止における薬剤師の役割は大きい。

薬学においては臨床系、中毒学の世界では基礎系とされる臨床中毒学の研究や幅広い知見をもとに、福本氏には中毒の本質とは何か、何が強さの指標になるのか、一般家庭、日常で遭遇する主な中毒物質と対処法。そして起きてしまった時に頼りになる日本中毒センターの正しい“使い方まで、「広くて深い中毒の世界」をご紹介いただきます。乞うご期待。

日時

2022年7月21日(木)15:00~17:00

会場

ビジョンセンター日比谷(千代田区有楽町1-5-1 日比谷マリンビル3階)
(オンラインを含むハイブリッド方式での講演会)

演題

All poisons around us ~身近な「中毒」の世界~

講師

福本 真理子氏(北里大学薬学部非常勤講師・日本中毒学会名誉会員)

参加費

会員(無料)、非会員(リアル、オンラインとも3,000円)、学生無料

出欠のご連絡

7月19日(火)までに、田中(t.tanaka@ytl.jp)宛てにお願いします。
※お申し込み時にリアル参加希望かオンライン参加希望かを教えてください。
※オンライン参加のご返事を頂いた皆様(会員・非会員)には、20日(水)にZoomの参加用URLを送ります。

当日の連絡先 080-3086-8607

※リアル参加(90名収容の会場)は会員優先です。
※非会員のリアル参加希望者には、当日会場受付時に参加費を申し受けます。
※非会員のオンライン参加希望者には、事務局より20日に参加用URLと口座番号をお知らせします。7月中のご入金をお願い致します。
※随時会員募集中 t.tanaka@ytl.jp

主催

医療・医薬品情報研究会

事務局・連絡先

学校法人 医学アカデミー 薬ゼミトータルラーニング事業部
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-18-3錦三ビル5階
専用ダイヤル 03-5577-4907
担当:田中・秋山



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