厚生労働省は、21日のがん対策推進協議会に、次期がん対策推進基本計画の全体構成(案)を提示した。
現行の基本計画では、分野別施策およびその成果や達成度を計るための個別目標として、▽がん医療▽医療機関の整備等▽がんに関する相談支援および情報提供▽がん登録▽がんの予防▽がんの早期発見▽がん研究――の7つの分野が挙がっているが、厚労省が示した構成案では、「小児がん」「がんの教育」「がん患者の就労を含む社会的な問題」の3分野を新たに追加している。
「がん医療」については、具体的な施策として、▽手術療法のさらなる充実▽地域連携▽医薬品・医療機器の早期開発・承認に向けた取り組み――を新たに盛り込むことを提案している。
協議会では、次期がん対策推進基本計画に、ドラッグラグ解消に向けた数値目標を盛り込むなど、より具体的な方向性を示すよう求める意見が複数の委員から出ていたほか、患者委員からは、ドラッグラグ解消を基本計画の重点施策の独立した項目に位置づけることを求めた意見書が提出されていた。