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清涼飲料水「アロエベラ」から基準値超えるベンゼン

2006年08月02日 (水)

 市場に流通する市販の清涼飲料水で、安息香酸とアスコルビン酸の両者が添加されている31製品について、国立医薬品食品衛生研究所がベンゼンの含有量を分析したところ、1製品から基準値の10ppbを超える量のベンゼンが検出された。当該製品はディーエイチシー(DHC)が販売している「アロエベラ」で、検出濃度は3検体平均で73.6ppbだった。この結果を受けて厚生労働省は、DHCに回収を要請、同社も製造を一旦中止して販売を自粛すると共に、自主回収を行うことを決めた。

 保存料として使われている安息香酸と、酸味料や酸化防止剤として含有されるアスコルビン酸が、ある条件下で反応しベンゼンが生成されること、市販製品中からベンゼンが低濃度検出されていることが、最近になって英国、米国で相次いで公表された。さらに英国では、ベンゼン10ppbを超える製品に対して自主回収を要請していることから、厚労省も国内で流通している製品について、国立衛研に分析を依頼していた。

 分析の結果、DHCが販売するアロエベラからは、WHO飲料水ガイドラインのベンゼンに関する基準値や、水道法における水道水のベンゼンに関する基準値である10ppbを超える量が検出された。

 厚労省は、DHCに分析結果を通知して回収を要請。さらに医薬食品局食品安全部基準審査課長名で、都道府県等及び全国清涼飲料工業会、日本健康・栄養食品協会などの業界団体を通じて、全国の清涼飲料水製造業者等に対し、必要に応じ自社製品の実態を把握するなど、所要の措置を講じるよう通知を発出した。

 また消費者に向けては、ホームページに「清涼飲料水中のベンゼンに関するQ&A」を掲載するなどして、注意を呼びかけている。



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