
日本製薬工業協会の上野裕明会長(田辺三菱製薬代表取締役)は、本紙の取材に、ドラッグラグや医薬品の供給不安により危機意識が高まったことで対策の必要性の理解が進み「潮目が変わった」と述べ、提案している薬価制度などの改革案の具現化に意欲を示した。薬価制度改革については、▽革新的新薬の特許期間中の薬価維持▽新薬の新たな価値評価に基づく薬価算定▽長期収載品に依存しないビジネスモデルの徹底――の実現を挙げ、より短期間で創薬と投資回収を実現するメリハリのある仕組みにしたい考え。その一環として長期収載品依存からの脱却を挙げ、「腹決めしたところがある。どう具現化していくかだ」と述べた。
上野氏は、就任に当たって「私のミッションは(製薬協が)打ち出してきたことを具現化すること」と述べ、▽革新的新薬の特許期間中の薬価維持▽新たな価値評価に基づく新薬の薬価算定▽創薬エコシステムの構築――に取り組むと表明した。
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