
欧州製薬団体連合会(EFPIA)の新しい理事長に、元日本ベーリンガーインゲルハイム社長兼会長の青野吉晃氏が選出された。2021年12月から昨年12月まで理事長を務めていた諸岡健雄氏(医師)の後任となり、1日付で就任した。医薬品事業に精通し、EFPIAの活動にも参画していた経験が評価された。
青野氏は、就任に当たって「日本の製薬産業は近年、ドラッグラグ・ロス問題や国際競争力の低下が指摘されている。これらの諸問題を克服し、創薬力を強化するための政策提言がなされ、骨太の方針にも明記されたことは製薬産業にとって大きなチャンスと捉えている。EFPIAが体現している多様性の尊重と、ライフサイエンスにおける欧州の先進的な知見を通じてステークホルダーと連携し、創薬エコシステムのさらなる発展に貢献したい」とのコメントを発表した。
青野氏は、1979年に日本チバガイギー(現ノバルティスファーマ)に入社。循環器事業部長、マーケティング本部長、営業本部長などの要職を歴任し、2012年に日本ベーリンガーインゲルハイムに転身した。同社の社長兼会長退任後、22年からEFPIAのシニアアドバイザーに就いていた。