日本光電はこのほど、自動体外式除細動器AED-3200シリーズ(AED-3200)を発売した。従来の音声ガイドに加え、パネルの各種ランプの点滅・点灯で操作方法やオートショックのタイミングを知らせるなどの特長を有している。
同社は、2022年に国産初のオートショックAEDであるカラー画面付きAED-3250を発売して以来、オートショックAEDの正しい使用方法の浸透に注力してきた。2年余りの期間で安全性が確認されたことから、24年6月以降は販売先等の限定などが解除されている。
今回発売された製品は、AEDが電気ショックが必要と判断した場合、救助者がショックボタンを押すことなく、自動で電気ショックを実施する。オートショックの前にカウントダウンを開始し、傷病者から離れるよう注意換気する。
また、いざというときに操作を迷うことがないよう、操作や電気ショックのタイミングをランプ(パッド装着指示ランプ、胸骨圧迫指示ランプ、接触禁止ランプ、ショックランプ)の点滅・点灯で知らせるほか、耳の不自由な人にも配慮した設計で、「耳マーク」を取得している。
このほか、救助者や周りの人が傷病者の身体に触れること防ぐため、救命中に傷病者の身体の動きを検知した場合、直ちに傷病者から離れるよう警告音と音声ガイドで知らせる。胸骨圧迫が必要なときに胸骨圧迫が行われていない場合、直ちに胸骨圧迫を開始するよう警告音と音声ガイドで知らせてくれる。胸骨圧迫の中断時間短縮による救命率の向上が期待できる。
今後3年間で、国内市場において2万8000台以上の販売を見込んでいる。
クラス分類は、高度管理医療機器、特定保守管理医療機器。本体価格は、AED-3200が58万3000円(税込み)、バイリンガル(日本語/英語)のAED-3200JEが64万9000円(同)