島津製作所は18日、大阪公立大学と14日に、研究開発・人材育成などの相互協力の推進を目的とする「包括的連携に関する協定書」を締結したと発表した。両者は同協定書に基づき、産学官民共創リビングラボにおける連携を通じ、全固体電池や感染症分野などで共に社会課題を解決し新しい社会創造を目指していく。
大阪公立大は、文部科学省の2023年度「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」および「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択されており、イノベーションアカデミー事業の共創研究拠点として、中百舌鳥キャンパスにスマートエネルギー棟を建設・整備した。
この棟は、リビングラボ施設で、その一画に、「Co-Creation using Evaluation Equipments」として島津製作所のレーザー回折式粒度分布測定装置やダイナミック粒子画像解析システム、質量分析装置、イメージング質量顕微鏡iMScopeQTが導入されている。
最先端の電池材料開発や評価技術に関わる新しい分析・計測手法や機器開発、アプリケーション開発に関わる共同研究を実施すると共に、先端機器の操作や網羅的な解析手法の教育を施すなど人財の育成に取り組んでいく。
また、同大の大阪国際感染症研究センター(OIRCID)と感染症対策として、下水・環境等サーベイランスで共創し、新たな装置・試薬の開発にも取り組む。
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